2008/08/24

空港対策課訪問記4

 昨日は、一般に対するPR活動についての質疑応答を発表した。今回は、管理管轄、運営についてだ。
 (空港対策課の意思をできるだけ正確に伝えるため、全部ノーマルテキストにします。読みにくいと思いますが、ご理解下さい。)



―管理管轄、それから運営について。茨城空港は防衛省、国土交通省、茨城県が絡んでいる。それぞれの役割と管轄区域について教えていただきたい。また一番力を持っているのは、どこか。
整備調整担当者(以下「整」)「これは歴史がありまして、まず防衛省の百里基地があった所から。当然、防衛省の基地ですから、周辺に住んでいる人にすれば、迷惑な施設としてしかなかった。ただ我々も県民も、迷惑な施設ではあるものの、何らかの形でそこを使えないかという要望が従来からあった。それで、民間への供用という形になった。それが平成3年頃。」

―それは県発でという認識でいいか
整「そう。それで民間供用の協議を、基地を管轄する防衛省と、空港整備ということで国交省とやってきた。要望活動をやってきた。それで、その中で自ずと役割分担みたいなのかできてきた。当然ながら、滑走路は防衛省が持っている所になる。そこを民間航空が使えないかと言う協議を進めてきた。ですから、どこが茨城空港の主幹となるかというと、防衛省ということになる。」

―ターミナルに関しては。
整「滑走路、空港本体は防衛省で、その滑走路の脇に防衛省の施設がある。それで民間航空機が降りた時に、どこに停めるかという問題で、その反対側にターミナルを持ってくるという話になった。そこのエリアは民間航空機エリアとして整備するということ。」

―エプロンよりも反対側は民間航空機エリアだと。
整「そう。」

―その先は防衛省管轄だと。
整「滑走路側はそうです。それで空港整備の手法として、空港整備法という法律があって、それに基づいて整備するために、国土交通省が民間航空機エリアの事業主体主となって行っている。だから、この空港は誰の管轄かというと、防衛省となる。その一部を、民間航空機が飛べるように整備する整備主体は国土交通省となる。それで我々茨城県は、今まで色々と要望してきたという立場。」

―今後、色んな要望が、客だけではなく、航空会社からも出てくると思う。しかし、こうして3者いると、要望をどこに持っていっていいか分からないと思う。この質問要望はコチラへ、というように3者の役割をまとめられた方(明文化する)がいいのではないかと思うが。
整「我々茨城県も、国交省や防衛省に要望をしてきて、今まで要望をする一員だった。それで、今の話で、民間航空機エリアは国土交通省が整備するということで、国土交通省が土地を買って、整備しているということ。それで旅客ターミナルビル。そのビルについての底地というのは、国土交通省の土地。その土地を、民間の開発公社が建て物を建てることになったというわけ。ですから、茨城県は、それを実現するために、色々と要望を行ってきたという立場。ですから、3者で一番力を持っているというのも、内容によって変わってくる。設置管理者は防衛省となるし、民間航空機の整備地域については国土交通省がやっているし、茨城県はあちこちの団体に色々と要望や陳情活動をしているし。」

―茨城県は、中に入っているという感じなのか。
整「中に入ったり、横から突っ込んだり(笑)。この辺はなかなか難しい所。茨城県は力はないけれども、要望活動はどんどんやっているということ。」

―うーん、防衛省、国土交通省、開発公社、茨城県の立ち位置がぼんやりとしていて、もう少し何かしら…
整「静岡空港の例を取れば、あそこは静岡県だけでやっているから、一本で分かりやすい。我々茨城県は、元々百里基地があったということで、それを有効活用しようということで。そんなに経費はかけずに、空港を作ろうと、やってきているところ。複雑だけれど、いい所取りって訳じゃないが、できるだけ経費はかからない形で、既存のあるものを活用したという形。ゼロからスタートじゃなくて、最後の所だけやって、民間航空機の空港を作ると。」

利用促進担当者(以下「利」)「単純に言ってしまうと、元々ある基地は防衛省の管轄。その一部を拡張してエプロンやターミナルを作っている、それが国土交通省。それで我々茨城県の責務は、そのハードだと関連道路を整備したり、ソフトだと航空会社を捕まえてくることと客を捕まえてくるという役割だと、端的に言ってしまうと、あくまで端的に言うと、そういうような役割。それが明らかに線で区分されているかというと、明確ではないかもしれない。」

整「ですから、我々も立場上、なかなか歯痒い所もある。自分でやろうとしても、持っているのは防衛省だし、我々が勝手に出来ないというのもあるし、整備しているのは国交省で、好きなように整備はできないし。ターミナルビルの底地も国から借りているので、勝手な使い方はできないし。たとえば、ターミナルビルの中で、全然違う営業はできない。縛られた中でやっている。」

―国交省の土地を茨城県に移すというのはできないのか。
整「何のために移す必要があるのか、ということが問われてくる。茨城県に移ってきたら移ってきたで、それなりに負担を強いられる。3者でやっていれば、それぞれの負担で済むが、茨城県が全てを持つとなると、それなりの費用がかかってしまうので。」

―ということは、国土交通省が持っておいて、その上でやった方がやりやすいということか。
整「やりやすいというよりも、そうした位置づけで今までやってきたし、これ以上茨城県だけが過分な負担はしないような形で…」
利「供用飛行場というのは、防衛省と茨城県の供用飛行場ではなく、防衛省と国交省の供用飛行場という位置づけ。茨城県はそこに絡んでいるというだけ。」
整「石川県の小松空港もそう。」




 日曜に配信する記事なので、もう少しソフトなテーマが良かったのだが、順序的に、これを早めに持ってきた方がいいと思い、配信した。正直、この質疑応答をしている時、頭が相当混乱したのだが、活字にすると、そんなに分かりにくい説明ではないような気もする。どうだろう。

 事実と違うかもしれないが、要約する。元々あったところは防衛省。新しく作り始めたところは、国交省と茨城県と開発公社。国交省は土地を持っているが、ターミナル区域やエプロンに限定される。公園や道路などは茨城県のもの。ターミナルビルの事業主は開発公社。4者いる。こんなイメージで間違いないかな。

 ここでダラダラと自己主張すると、歪曲して受け取られる可能性もあるので、今日もこの辺で。

4 件のコメント:

samuraiblue さんのコメント...

GRICKOさん
ご苦労様でした。

県は真摯に応対してくれたようですがやはり利害関係や利権関係がすっきりしませんね
旧滑走路と新滑走路の整備は国交省の予算で整備しているのでしょうが
新滑走路のほうにあった弾薬庫の移転も国交省の予算でやったんでしょうか?
また新管制塔の整備も国交省のほうでやるんでしょうか?
整備後は国交省から維持管理を防衛省に移管するのでしょうね

離発着のさいは必ず消防が待機していると思いますが
これも防衛省と協定なりは結ぶんでしょうね。
離発着の枠はどれくらい柔軟性があるのかも知りたいですね。

>ターミナルビルの底地も国から借りているので、勝手な使い方はできないし。たとえば、ターミナルビルの中で、全然違う営業はできない。縛られた中でやっている。

これはどのような制約があるのでしょうか?
省令でもあるんでしょうか?
縛りの内容が知りたいですね。
縛りがあると言う事は県も独自のターミナルビル構想があって
それを国交省に認めてもらえなかったことがあるのでしょうか?
もしそうならそれも知りたかったです。

出前講座ですがこれはほとんどが県内市町村や各種団体の主催でやっています
たまにイベントでもブースなどを設置していますが
経験上集客の面ではどうかな?と思っています。
結局は都合を主催者側に合わせなくてはいけないので
不便と言うかやっぱりお役所仕事だなあと言う感じです。

GRICKO さんのコメント...

>samuraiblueさん

 コメントありがとうございます。

 県の対応は友好的なものでありましたが、終わったあとの悶々とした複雑な感じが残ったのは確かです。結局、どこがどれをやるのか、それを明文化しているものが一切ない、提示できないということです。だから我々も1つ1つ質問して聞いていくしかない。samuraiblueさんの質問も、答えが書いてあるFAQはなく、イチイチ聞かないと知ることができない。これは違うと思うんですよね。

 今日挙げる予定の予算配分にしても、予算配分一覧を明示できない、難しいという発言が出てきます。国の予算を県で公表はできないというのが理由ですが、それは県の言い訳であって、その言い訳は我々には通用するものではありません。

 ターミナルビルの規制ですが、基本的に「旅客が使用するもの」に限られるようです。その話は、ターミナルについての記事で後日出てくると思いますが、省令があるかどうかまでは触れられていませんでした。多分。

 出前講座は各種団体の主催でやっているんですね。そうではなく、空港対策課が軸、主催となってやることが、重要だと思います。空港対策課にはそうした要望は伝えましたし、「動くタイプ」と豪語・宣言した彼らのことですから、近いうちにきっとやってくれるでしょう。もし秋が終わるまで、やってくれなかったら、口先だけってことになりますから、私は叩きますよ。

匿名 さんのコメント...

>国の予算を県で公表はできないというのが理由ですが、
国が整備している部分は県で詳細までは把握しきれないでしょうし、県が担当しているターミナル部分とかでなく「全体」にこだわるのであれば単純に国にお聞きになったらいかがでしょう、と思うのですが…

GRICKO さんのコメント...

>匿名さん

 それは国土交通省に伺えば、出してくれるもんなんですかね。全体をまとめた、見込額の詳細、明細を出してくれるのでしょうかね。今度、国土交通省に問い合わせをしてみます。